「ギャラント」な投資家になるには

26 February 2020 | 貯蓄/投資

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雑誌『ハイライト・フォー・チルドレン』には毎号、「グーファスとギャラント」という漫画が載っています。それは大抵が次のようなお話です。

グーファスは公園の門が閉まっていたのでその門を蹴飛ばしました。一方ギャラントは、門が閉まっているのを見てこう言いました。「公園が閉まっているのにはきっと理由があるのだろうね。どこか別の場所で遊ぼう。」

グーファスは「いつも」悪い判断をし、ギャラントは「いつも」良い判断をします。しかし実生活では、人々は台本どおりに行動するわけではありません。市場が上昇している時には、ギャラントのように行動するのは簡単です。ですが市場が下落している時には、気が付くとグーファスのような行動をとっている可能性もあるのです。

もし投資家としてしっかりとした心構えがあれば、市場が不安定な時を含め、どんな状況に対しても賢明に対処することができます。

以下はあなたが今後投資を行っていく上できっと遭遇するであろう3つの典型的なシナリオです。

シナリオ1:投資の選択をする時


隣人と自分には、多くの共通点があるかもしれません。でもだからと言ってよく似たファイナンシャル・ゴールを持っているとは限らないのです。

ファンドを選ぶ前に、目標とする資産構成、すなわち「配分」を決めましょう。これはポートフォリオの中で、株式、債券、そして現金の占める割合です。投資目標、投資期間、およびリスク許容度に基づいて決まります。

ポートフォリオによって得られる今後の損益を左右するのは、個々の投資ではなく、資産構成です。正確には、投資成果の90%以上が、ポートフォリオの資産配分の結果により生み出されたものです*。資産構成は、ボウリング・レーンのバンパーのようなものだと考えて下さい。ピンを倒すには役立ちませんが、ガターに落ちるのを防いでくれます。

シナリオ2:市場下落でパニックになりそうな時


投資したファンドの価値が下落するのを目の当たりにすると(そしてそれが突然であればなおさら)、誰でも不安に駆られます。その時誘惑に負けて売却してしまうと、市場が勢いよく回復した時、利益を得る機会を失ってしまいます。実際、市場がアンダーパフォームした後に、最大の利益を実現できる可能性があるのです。

過去の事例を参考にすると、株式市場は下落の後に反発します。わからないのは、「いつ」市場が反発し、それが「どのくらいの」規模になるのかということです。

過去を振り返ると、世界金融危機中の2009年初めに株価は底を打ちました。しかしその後、300%以上回復しました**。今後この規模で市場が回復する可能性は低いかもしれませんが、市場が下落している時に売却してしまうと、損失を取り戻す可能性はもっと低くなるのです。

長期的には、市場は下落するより上昇する日の方が多い傾向にあります。市場の下落を恐れるがあまり、市場がよい時に投資するのを差し控えることのないようにして下さい。

シナリオ3:資産構成を維持する時


ある資産クラスが他の資産クラスよりパフォーマンスが良い時、ポートフォリオ上、このパフォーマンスの良い資産クラスが「オーバーウェイト」となる可能性があります。これはパフォーマンスのよい投資に、より多くの資金を投入しているので、一見良いことのように思えます。ですが注意して下さい。もし資産構成がご自身の目標と一致していなければ、当初予測したリスクと異なる程度のリスクに晒されてしまうのです。

株式をオーバーウェイトしている場合、リスクを取りすぎているかもしれません。その結果、より大きな利益あるいは損失を経験するかもしれません。債券をオーバーウェイトしている場合、十分なリスクを取っていないかもしれません。この場合、計画した期間内に、資金が目標額に達するまでに増える機会を失っているのかもしれません。

もしリバランスが面倒であれば、時間とともに自動的に保有資産のリバランスを行う、すべての資産クラスを含む1つのミューチュアル・ファンドに投資すればよいのです。この種類のファンドは何千もの個別株や債券に投資するので、単一の投資で十分に分散されたポートフォリオを持つことができます。

完璧な人はいない

どんな投資シナリオにも、2つ以上の対応方法があります。でもそれでは面白い漫画になりません。明確で簡潔なメッセージを上手に表現してこそ、良い漫画になるのです。行動する前に考えて下さい。良い判断ができるように冷静さを保って下さい。ただ、市場の先行きが不透明な時にグーファスと同じ道を辿ってしまうとわかっていたら、ファイナンシャル・アドバイザーに相談することを検討してみて下さい。

*出所:Vanguard’s Principles for Investing Success
**出所:DQYDJ.com S&P 500 return calculator with dividend reinvestment 2018年12月31日現在

注記:
すべての投資にはリスクが伴い、投資元金を割り込む可能性があります。
分散投資は、利益を保証するものでも、損失を防止するものでもありません。


 

ご留意事項

  • バンガードのファンドについて詳しくお知りになりたい場合はvanguardjapan.co.jpをご覧ください。ファンドの投資目的、リスク、費用、経費、およびその他の重要な情報は、目論見書に記載されています。投資前によくお読みになり、ご検討ください。
  • バンガードETFにおける受益証券の設定または交換は、通常数百万ドル単位のクリエーション・ユニット(原資産バスケットおよび現金)の引き渡しによってのみ行われます。投資家は、流通市場においてバンガードETFの受益証券の売買を行い、証券取引口座にこれらの受益証券を保有しなければなりません。その際、投資家は仲介手数料を課されます。また、ETF購入の際には基準価額を上回る金額を支払い、あるいは売却時には基準価額を下回る金額を受け取る可能性があります。
  • 債券ファンドへの投資は金利、信用、およびインフレリスクを伴います。
  • 分散投資は、利益を保証するものでも、損失を防止するものでもありません。
  • 株式や債券への投資は、カントリー・リスク、地域リスク、通貨リスクなどのリスクを伴います。新興国市場を基盤とする企業の株式は、国と地域の政治リスク、経済リスク、為替変動リスクを伴います。これらのリスクは特に新興国市場で高くなります。
  • すべての投資にはリスクが伴い、投資元金を割り込む可能性があります。

バンガード・マーケティング・コーポレーション、バンガード・ファンドの販売会社

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