コントロール可能なものをコントロールする:2016年以降の投資について

25 January 2016 | マーケット・経済

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バンガード会長兼CEOビル・マクナブのメッセージ

Bill McNabb

1月というのは、私たちの多くが、より健康的な食事をする、もっと運動する、新しいことに挑戦するといった、向上のために努力する時期です。2016年の最初の月が過ぎ去ろうとしている今、皆さまの新年の抱負は、既に挫折してしまっているかもしれません。

そうであっても、健全な資産運用についての抱負を立てるのに遅すぎるということはありません。これらのテーマはいずれも、バンガードの投資家の皆さまにとっては驚くようなものではないと思いますが、私は、2016年に、より多くの方々がこれらを真剣に考え、自らがコントロール可能な投資の側面に集中することを願っています。

より多くを貯蓄し、倹約すること

将来の資金計画を強化するために最も重要な(そして最も困難な)ステップは、皆さまが将来必要になると考えている金額以上に貯蓄をすることです。今日の投資においては、貯蓄に対する姿勢を再確認することが必要です。私たちは低成長の世界に生きており、バンガードでは今後10年における投資リターンはそれほど大きくならないと予測しています。例えば、株式60%、債券40%というポートフォリオの1926年来の平均リターンは8.6%でした。バンガードでは、同じポートフォリオの今後10年のリターンの中心傾向は5%-7%になると予測しています。インフレを考慮すると、実質平均リターンは3%-5%程度になるでしょう。※1

市場のリターンをコントロールすることはできませんが、投資のための支出はコントロールすることができます。コストを、投資のリターンから失う割合として考えるのです。ファンドのリターンが4%で、経費率が1%であれば、手数料によってリターンの25%を失うことになるのです。手数料で節約したお金は、皆さんの手元に残るお金です。

※1 出所:バンガード経済投資見通し(2015年12月版)

バランスと分散を維持する

市場のボラティリティは常に存在しています。世界経済の低迷、地政学的な出来事、経済の不透明感といった2015年に見られた脆弱性の一因となった条件の多くは、今後数年にわたって市場に影響を与え続けるでしょう。株式、債券、MMF(短期金融商品)等のバランスを保ち、これらの資産クラスに分散投資することで、ボラティリティの影響を和らげることができます。金利が低い(そして上昇している)ときであっても、債券はポートフォリオに安定という重要な要素をもたらすということは強調するに値します。

計画を堅持すること

これは言うは易しですが、そうではないことを私たちは知っています。市場が乱高下するのを見ることは決して気分のよいものではありませんが、それは投資家であることの証でもあります。評論家は高値や安値を予測しますが、誰も高値と安値を正確に言い当てることはできません。変化の激しい市場状況に対応してポートフォリオを変更したいという衝動を抑えて下さい。

ご自分のファイナンシャル・プランを堅持することが困難である場合には(あるいは、始めるための助けが必要であるなら)、ここバンガードやその他どこであれ、計画を堅持する助けとなるリソースを活用して下さい。投資家の皆さまは決してひとりではないのです。

一見すると、これらの抱負はシンプルで、単純で、恐らく少しつまらないもののように見えるかもしれませんが、良い時でも悪い時でも一貫してこれらを守ることは難しいものです。どんな野心的なゴールであっても、小さく始めて、前進を祝うのです。バンガードは、あらゆる面で皆さまのお力になりたいと思っています。


ご留意事項

リスクに関する情報

一般に、株式の価格は個々の企業の活動や業績、市場・経済の状況等を反映して変動し、また、公社債の価格は市場金利の変動等を受けて変動するため、株・債券の価格が下落し、損失を被ることがあります。株・債券の価額の変動要因としては、主に「価格変動リスク」や「為替変動リスク」、「カントリーリスク」、「信用リスク」、「流動性リスク」などがあります。

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