ニュースの正しい読み方(と間違った読み方)

22 June 2020 | 行動ファイナンス

 印刷

悪い結果が容易に想像できると、人はその悪い結果をリスクとして捉えがちです。そして金融に関する暗いニュースが急増することで、最悪の市場シナリオを描き、投資や株式市場のリスクが高いと感じるようになってしまうのです。

しかし、大局的な視点で市場や経済に関するニュースに触れることができれば、リスクを合理的に予測しながら、長期計画を維持することが可能になります。

以下に、ニュースから必要な情報だけを得るための4つの方法をご紹介します。

どの記事にも2つの側面があります。両方に目を通しましょう

ニュースを見たり、読んだり、聞いたりするとき、そこには個人的なバイアスがかかっています。そして、ほとんどの人はそのことに気づいていません。それ自体は問題ではありませんが、大胆かつ断定的な意見を主張し、反対意見を紹介していない記事には注意が必要です。

さまざまな視点を提示している、バランスの取れた情報源を探しましょう。

最悪のシナリオと最高のシナリオを描きましょう

不確かなシナリオについて思い悩んでも、それが現実に起きる確率は上がりません。もし市場の底入れを予想するのであれば、同じ時間をかけて市場の反発も想像してみてください。一部の情報だけを取り入れるのではなく、多くの情報を取り入れましょう。

知識は力です。しかし知識を得ようとして、市場に関連する暗いニュースに触れることで、不安が高まり、市場リスク(市場の変動によって投資収益が減少するリスク)に対する見方が厳しくなる場合もあります。

市場リスクを脅威として捉えると、ポートフォリオを入れ替えたいという衝動にかられます。そして結果的に、長期的な投資目標の達成が困難になる恐れがあります。

自分にとって重要なニュースかどうか、判断しましょう

誰もが新型コロナウイルスの影響と戦っています。しかし経験していることは、1人ひとり、異なっています。

残念ながら、事業の閉鎖や経済的な困窮といった悪いニュースを避けて通ることはできません(これは経済や市場が健全な状態でも起こり得ます)。

また企業や誰かの窮状について書かれた記事を読むと、不安になるのも当然のことです。しかし、さらにその記事を掘り下げるのはやめましょう。あなたが置かれている状況は他の人とは違います。

雑音を無視しましょう

私たちは、強い感情(たとえそれが恐怖であっても)を引き起こすような、興味深いコンテンツに引き付けられる傾向があります。実際、2020年3月にブルームバーグのウェブサイトに『Coronavirus Shock Is Destroying Americans’ Retirement Dreams(新型コロナショックがアメリカ人の退職後の夢を打ち砕く)』という見出しの記事が発表されました。*

こういった衝撃的な見出しは、あなたの注意を引くためのものだと考えてください。確かに、今回の下落相場によって、予定していた期間で退職に向けた目標が達成できなくなるアメリカ人もいるでしょう。しかし、思い描いていた退職後の生活が送れなくなるわけではありません。少し躓いただけであり、これは投資では避けて通れないリスクです。

設定していた目標を達成できなくても、ほとんどの場合、将来の生活の質が低下することはありません。引き続き、長期的な計画を立てましょう。上昇した市場は必ず下落します。そしてその逆もまた然りです。

雑音が気になって仕方ない場合は、ファイナンシャル・アドバイザーに相談する、あるいは信頼のおける友人や家族と気持ちを共有しましょう。第三者の意見を聞くことで、必要な情報が得られ、健全な視点を持つことができるはずです。

* "Coronavirus Shock Is Destroying Americans’ Retirement Dreams" ベン・スティーバーマン、Bloomberg.com、2020年3月26日


 

ご留意事項

  • すべての投資にはリスクが伴い、投資元金を割り込む可能性があります。
  • バンガードのファンドについて詳しくお知りになりたい場合はvanguardjapan.co.jpをご覧ください。ファンドの投資目的、リスク、費用、経費、およびその他の重要な情報は、目論見書に記載されています。投資前によくお読みになり、ご検討ください。
  • バンガードETFにおける受益証券の設定または交換は、通常数百万ドル単位のクリエーション・ユニット(原資産バスケットおよび現金)の引き渡しによってのみ行われます。投資家は、流通市場においてバンガードETFの受益証券の売買を行い、証券取引口座にこれらの受益証券を保有しなければなりません。その際、投資家は仲介手数料を課されます。また、ETF購入の際には基準価額を上回る金額を支払い、あるいは売却時には基準価額を下回る金額を受け取る可能性があります。
  • 債券ファンドへの投資は金利、信用、およびインフレリスクを伴います。
  • 株式や債券への投資は、カントリー・リスク、地域リスク、通貨リスクなどのリスクを伴います。新興国市場を基盤とする企業の株式は、国と地域の政治リスク、経済リスク、為替変動リスクを伴います。これらのリスクは特に新興国市場で高くなります。

バンガード・マーケティング・コーポレーション、バンガード・ファンドの販売会社

 印刷