記念の年を迎えたバンガード:変わったこと、変わらないこと

26 June 2015

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バンガードは2015年、二つの重要な節目を迎えました。ひとつめは、米国におけるザ・バンガード・グループ・インクの創業40周年、ふたつめは、日本におけるバンガード・インベストメンツ・ジャパンの15周年です。

この記念すべき節目に当たり、バンガード会長兼CEOのビル・マクナブとバンガード・インベストメンツ・ジャパン代表取締役ディビッド・サーマックに、バンガードが遂げてきた進化と、アジア太平洋地域や世界各地のお客様に対する変わらない姿勢について話を聞きました。

バンガードの成功の鍵は何でしょうか?

ビル・マクナブ:最も重要なのは、バンガードの会社構造です。ザ・バンガード・グループ インクは、運用する米国籍ファンドやETF(上場投資信託)を通じて、投資家の皆様によって所有されています。

この会社構造によって、バンガードは投資家の皆さまの要望に応えるサービスを提供することができます。米国や日本だけでなく世界のどこでも、バンガードの使命は皆さまの投資目標の達成をお手伝いすることです。

また、バンガードは、大変シンプルな投資の基本原則を掲げています。目標を立て、バランスよく、分散されたポートフォリオを持ち、長期的な視点でコスト意識を持ち続けること。これは一見シンプルでありながら、時に守ることが難しい原則でもあります。また、タイムリーな情報提供を通じて、適切な判断のお手伝いをすることにも重点を置いています。というのも、正しい知識があれば、より良い投資家になれるからです。

低コストでのサービス提供も、バンガードの成功を支えるもう一つの大切な要因です。バンガードの投資哲学は、ファンドのコストが低ければ、よりよい成果を手に入れることが出来る、というものです。バンガードの調査からも、コストは投資成績を左右する極めて重要な要因であることが分かっています。

バンガードが確立した事業がもたらすスケール・経験・資源を、日本においても活用しています。また、先にご紹介したバンガードの所有構造からも、バンガードは買収される心配もありません。バンガードは将来にわたって、出資者である投資家の皆さまにバンガードの哲学を貫いた商品とサービスを提供し続けることができるのです。

ディビッド・サーマック:バンガードのファンドに投資をして頂いている日本の投資家の皆さまは、バンガードがユニークな投信会社であることや低コストのメリット、バンガードの投資哲学が投資目標の実現に役立つことをご存じだと思います。バンガードの投資原則やビジネスに取り組む姿勢は、日本だけでなく、どの国の市場でも効果を発揮するはずです。

とはいえ、すべての投資家の方が低コストの重要性を理解しているわけではありません。コストを低く抑えれば、サービスの質が低下すると考える人もいます。しかし、その考えは投資の世界には当てはまりません。コストを抑えれば、リターンを高めることができるのです。マクナブ会長が指摘するように、投資コストが将来の運用成果を左右する最も重要な要因であることは調査結果からも明らかです。コストを低く抑えることは、投資で長期的な成功を収めるための最も確実な方法の一つなのです。バンガードのこの考えは、ここ日本でも広がりつつあります。

バンガードの投資家に共通する特徴はありますか?

ビル・マクナブ:バンガードの投資家の皆さまの多くは、早くから投資を始め、かなりの割合を定期的に貯蓄している方々です。投資家としては理想的であり、このような方々は、低コストでバランスよく分散されたポートフォリオを選択される傾向にあります。また投資の成功に近道はないことをよく御存知であり、長期計画を立てたら後はそれに従い、混乱に惑わされることもありません。

具体的な例をあげれば、2008年から2009年にかけて世界金融危機が発生した際、市場ボラティリティについて多数の問い合わせを頂きました。電話が絶え間なく鳴り、ウェブサイトのアクセス件数も大きく跳ね上がりました。しかしバンガードの取引高は普段よりもずっと低いものだったのです。バンガードの投資家の皆さまは非常に冷静でした。バンガードの取引高はいつもよりずっと低く、急増することはありませんでした。そして、市場の回復とともに、それまでの忍耐が報われました。

世界各地の政治的な問題や株価の上昇を踏まえれば、米国や他の国々でボラティリティが上昇し、リターンが低下する局面があってもおかしくはありません。そうした環境の中で、投資家はともすれば成功への近道を探したくなるものですが、投資の世界で近道はないのです。

創業当初からバンガードで働くマクナブCEOから見て、「変わったこと」は何ですか?

ビル・マクナブ:創業当初と比べると、運用商品の品ぞろえがはるかに充実し、投資目標の実現をお手伝いできる方法が格段に広がっています。また、事業の拡大により、何百万人もの投資家の皆さまに低コストで幅広い投資機会を提供することが可能になりました。さらには、商品のグローバル化も大切です。バンガードは、世界分散投資を重視し、提供商品の選択の幅とグローバル市場での投資機会をこれまで以上に拡大しています。

このように、バンガードは投資の世界を変えてまいりました。今後は、世界の投資方法を変える役割を担いたいと考えています。バンガードのお客様は世界約80か国にわたり、バンガードの投資哲学は世界中で受け入れられています。私たちの原則が国境を越えて広まっていくのは非常にうれしいものです。

「変わらないこと」について教えてください

ビル・マクナブ:バンガードの基本原則と投資哲学は変わっていません。投資家の皆様を第一に考え、その利益を守るため、今後も投資コストの低減を続けていきます。

こうしたバンガードの投資理念を支えているのが、一緒に働く優秀なクルー(社員)です。私がバンガードの一員になった当初は、1,000人足らずのクルーでしたが、今や日本を含む全世界で14,000人を超えるまでになりました。ですが人数よりも大切なことは、クルーの経験や献身的な姿勢、そして人材の質の高さなのです。

バンガードの価値や原則が揺らぐことがあってはなりませんが、その原則を具現化する方法は常に新たに模索していく必要があります。運用商品やサービスを拡充し、真にグローバルなビジネスアプローチを構築することで、バンガードのあり方を変えることなく、さらなる進化を遂げることができると考えています。

ディビッド・サーマック:私は2005年にバンガードに入社しました。世界最大の投信会社で働けることを誇りに思って日々業務に取り組んでいます。ただ、バンガードにとって最も重要なことは、規模や運用資産の額ではありません。私たちは、その資産がバンガードのものでないことを認識しています。バンガードは、運用の効率性や誠実さに信頼を置いてくださる投資家の皆さまに代わって、資金を運用しているのです。これは米国での創業以来、バンガードが1975年から一貫して守りぬいてきた姿勢であり、バンガード・インベストメンツ・ジャパンもこの精神を受け継いで2000年に設立されました。

私たちは日本とアジア太平洋地域での存在意義を高めつつ、バンガードの使命を守り続けていきます。

バンガードの使命:すべての投資家の皆さまと公平に向き合い、投資目標達成のための最良の機会をご提供します。

バンガードの存在がなければ、資産運用業界はどうなっていたと思いますか?

ビル・マクナブ:インデックス・ファンドが今日のような成功を収めることはなかったことと思います。1976年にバンガードの創業者ジョン・ボーグルが米国の個人投資家向けに初のインデックス・ファンドを設定しましたが、殆ど興味を持たれる投資家はいらっしゃらず寂しい限りでした。今振りかえれば、インデックス・ファンドの成功は約束されていたかのように見えますが、1970年代には現在の状況は予想もできませんでした。

さらに視点を拡げてみると、バンガードなしには資産運用業界がこれほどコストに敏感になることもなかったことと思います。今ではバンガードが新規市場に参入すれば、競合他社がコストを引き下げ、業界の平均手数料が下がり始めます。ニュースメディアはこれを「バンガード・エフェクト(効果)」と呼んでいます。バンガードの存在がなければ、資産運用業界の手数料は今より高い水準にあったと考えられます。

バンガードの50周年をどう予想しますか?

ビル・マクナブ:さらに多くの価値をお客さまにご提供させて頂いていると思います。今後もサービスの向上に取り組み続けます。特に、テクノロジーの果たす役割が極めて重要だと考えています。バンガードのお客さまは世界各国にいらっしゃいますが、いつでも、どこでも、どんなデバイスからでも、バンガードにアクセスすることが可能です。日本でも、他の地域でも、アクセス環境は今後ますます進化していくことでしょう。

またバンガードは、今後さらにグローバル企業へと進化すると考えています。運用ファンドのグローバル化が一層高まり、顧客基盤のグローバル化も進むでしょう。現在、米国外の投資家の方は全体の10%ほどですが、10年後にはその割合が倍増することと思います。これからも宜しくお願いいたします。


ご留意事項

すべての投資は、投資元金の損失を含むリスクを伴います。
過去の運用業績は将来の成績を保証するものではありません。

一般に、株式の価格は個々の企業の活動や業績、市場・経済の状況等を反映して変動し、また、公社債の価格は市場金利の変動等を受けて変動するため、株・債券の価格が下落し、損失を被ることがあります。株・債券の価額の変動要因としては、主に「価格変動リスク」や「為替変動リスク」、「カントリーリスク」、「信用リスク」、「流動性リスク」などがあります。

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