コーポレート・ガバナンスに対するアプローチ

バンガードは、「すべての投資家の利益を代表し、投資家に対して公正に対応し、すべての投資家が投資で成功を収めるための最善の機会を提供する」ことを理念に掲げています。こうした方針の下、バンガードは、最高水準のコーポレート・ガバナンスが機能する企業に投資するよう努めています。

バンガードのファンドは、通常、企業の株式を長期にわたり保有しています(インデックス・ファンドの場合には、実質的に永久に保有することになります)。そのため、投資先企業のコーポレート・ガバナンスや業務執行役員の報酬に関する慣行は、投資家のために長期的な価値を確実に生み出すものでなければなりません。当社はこうした観点から、コーポレート・ガバナンスおよび報酬に関する指針(以下のリンク先の関連セクションを参照)に基づく提唱を投資先企業に対して行っています。バンガードの姿勢が明快に表れているのが、株主総会における議決権行使です。豊富な経験を有する当社のアナリスト・チームが、独立した立場から各提案を審査し、議決権行使ガイドラインに従って議決権行使を行います。

しかし行使形式には、複雑な問題であっても、特定の議案に対する「賛成」または「反対」という二者択一の選択に収斂してしまう側面があります。それに対して、働きかけの手段が議決権行使に限られなければ、投資先企業の取締役や経営者への働きかけにより、意見を相手により正確に伝えることが可能になります。そのため、議決権行使は明快な手段であるとはいえ、コーポレート・ガバナンスへの関与からすればほんの一部に過ぎません。

当社による企業への積極的な働きかけは、パッシブ運用の投資家が受動的な出資者にとどまらないことを示しています。実際、当社は、年数百回にも及ぶ企業との直接協議や対話を通じて(議決権行使以上とまではいわずとも)議決権行使と同水準の成果を得られることを学びました。企業への働きかけによって、議決権の行使対象から外れる問題に関しても協議することが可能となるのです。当社は絶えず、企業が長期にわたりすべての投資家に持続的な価値をもたらすよう、建設的な意見を提示することに努めています。