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バンガードは、設立当初から高い適応力と自己革新能力を発揮してきました。当初、バンガードは11本のファンド、18億ドルの総資産ベースでスタートしました。当時、アメリカの投資信託業界全体の総資産は460億ドルと小さく、しかも縮小傾向にありました。ファンドに投資される金額よりも引き揚げられる金額の方が大きかったのです。これは、1973年から74年にかけての株式市場低迷期に大損を蒙った投資家が、資金の投入に慎重であったためです。
しかし、バンガードは1976年に個人投資家向け初のインデックス・ファンドとなる「ファースト・インデックス・インベストメント・トラスト」(現在のVanguardR 500インデックス・ファンド)を売り出しました。そして、翌年には、投資家の利益を第一に考えた新しい販売方式を打ち出し、ファンド業界を揺るがせました。社外のブローカーの利用を止め、各ファンドを投資家に直接販売する方式へ切り替えて、販売手数料を廃止したのです。81年には、債券の運用を外部の運用業者に依存するのではなく、その大部分を自社運用に移行して、3度目の画期的な転換を成し遂げました。
米国内の経済状況と市場状況、さらに法制面での進展も当社の成長を促進しました。1970年代末から80年代初めにかけてのインフレ高進は、金利の上昇をも意味することとなり、これによりマネーマーケット・ファンド(MMF)に対する世間の関心も高まりました。さらに投資環境でもますます有利な追い風が吹いてきました。80年代、90年代の市場は活況を呈し、未曽有の経済成長を遂げ、また個人投資も個人退職年金や401(k) 年金制度を通じて爆発的に伸び、さらに技術も目覚ましく進歩しました。
2008年の終わりに近づき、世界的な経済・金融危機が深刻化する中で、バンガードは世界の投資信託業界で第2位となり、Vanguard 500インデックス・ファンドは世界最大の投資信託のひとつに成長しました。このように不確実な時代においても、バンガードの強みと経験は、顧客を強力に惹きつけて離しません。
私たちは、浮き沈みの激しい市場を生き抜いてきたその長い経験から、投資に関しては節度ある長期的なアプローチを信奉し、「バランス」、「分散」、「長期的視点」という不変の投資原則を守り通します。そして、あくまでも低コストを追求し続けます。コストを低く抑えるということは、卓越した成績を長期的に達成する上での鍵となる要因です。