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今回は、米国バンガードに寄せられた質問と、それに対するバンガードCEOビル・マクナブの見解をご紹介したいと思います。
バンガードの内部をはじめ、エコノミストの多くは、過去の不況の後に見られたような急激な「V字型」の景気回復が起こる可能性は低いと見ています。景気回復の足取りが固まるにつれて、業種によって異なる成長を見せるでしょう。ここ数ヶ月、回復の明るい兆候がいくつか見られましたが、いくつかの重要な経済指標、とりわけ失業率に関しては、ポジティブな動きがほとんど見られませんでした。米国の雇用情勢の悪化は深刻で、2010年、ともすればそれ以降も失業率は10%近くを維持し続けるかもしれません。
経済全体で見ると、バンガードは「U字型」の景気回復を予測しています。米国の景気は今後1年から2年かけて緩やかに上昇に向かうと考えています。
少なくともこの数週間においては、バンガードのチーフエコノミストやインベストメントオフィサーらはインフレに対して楽観的な見方をしていますが、一方で懸念材料もあります。
昨年、米国や他国の政府は、景気刺激策を実施するための膨大な借り入れを行い、結果的に通貨の過剰供給が起こりました。一方、世界の中央銀行は、経済活動を刺激する目的で金利を歴史的な低水準にまで引き下げました。これらの要因がインフレ率の上昇に通じる可能性(あくまで可能性ですが)も否定できません。
これに対して希望が持てる要因の一つは、連邦準備制度理事会や各中央銀行には、これまで以上に自分たちの裁量下にある政策手段を持ち、その実施に対して積極的であるという点です。もう一つは、現在は景気後退感が非常に強いということです。インフレーションの原動力の一つは、商品やサービスに対する消費者の需要過多にありますが、少なくとも今はその状態にないと言えるでしょう。
この先金利がどうなるかは、主に次の3つの要因に依ります。インフレ、景気回復の強さ、そして、この2つの要因に連邦準備制度理事会がどう反応するか、ということです。米国内外の今後の米国政府機関債の需要という予想できない要因もあります。
しかしながら、金利の上昇が必ず債券や債券ファンドの価格の下落をもたらすというわけではありません。債券のリターンは、金利がどのように変化するかだけでなく、どれくらい急速に変化するかにも影響を受けるからです。債券のデュレーションが長ければ長いほど、金利上昇からの影響はより大きくなります。
まず、申し上げたいのは「始めてください」ということです。引退などの目標に対して投資を始めるのは、決して早すぎるということはありません。多くの人が、30代や40代までスタートを先延ばしし、出遅れてしまった分を取り戻すのに、苦労していることも少なくありません。何に投資すべきか、というのは、それぞれの投資目標、投資予定期間、リスク許容度によって変わってきます。そして、最も重要なのは、ポートフォリオのアセット・アロケーション(株式、債券、短期金融商品の資産配分)です。バンガードの研究では、このアセット・アロケーションの決定が、個別の銘柄の選択よりも重要であることを示しています。年齢や投資目標にかかわらず、バランスがとれ、よく分散したポートフォリオを保有し続けることが重要です。そのためにバランス型ファンドに投資することも一案でしょう。
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