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投資のコラム

[2008/09/01]原油価格の高騰が
世界経済と私たちに与える影響とは?

今回は「原油価格の高騰がアメリカや世界経済にどのような影響を与えているか」というテーマでバンガードのエネルギーセクターの担当アナリストであるビル・ロバートへのインタビューをご紹介致します。

なぜこれほどまでに原油価格が高騰しているのでしょうか?

まずは中国やインドといった新興国と言われる国々の経済成長に伴う需要が急拡大していることと原油採掘コストの上昇が挙げられます。 とは言っても現在の価格は本来の需要と供給の関係からはもはや掛け離れていると言えます。
その他の要因としては産油国の政情不安が挙げられます。イラン、イラク、ベネズエラや、最近ではナイジェリアの政情不安による供給懸念とここ半年間はドル安の影響が大きく関係しています。ドル安が進むにつれ、投資家の投資マネーがコモディティ(エネルギー、金属、穀物などの商品、産物)に流入し、原油価格が更に引き上げられました。
ガソリンが対前年比20%上昇しているのに対し、原油は80%上がっています。ガソリン価格がまだ上がるだろうという予測はこの事実からきています。

原油価格は現実的な価格に戻るでしょうか?

その可能性はあります。原油価格の高騰がこの先数ヶ月間は消費者の消費マインドを冷やし、結果的に原油価格が落ち着いていくとも考えられます。 しかし最も必要なことはドル安傾向を反転させ安定させることだと思います。もし仮にFRB(米連邦準備制度理事会)がドル安に手を打つことが出来れば-原油価格を引き下げるひとつの材料となるでしょう。

原油価格の高騰が経済全体にどのような問題を与えるでしょうか?

原油価格は経済に影響を与えますが、2~30年前のようにアメリカが製造業に頼っていた頃程の影響力はありません。今起こっている問題とは、原油高に限らず、住宅市場や雇用問題、カード破産といった様々な問題が複雑に絡み合って人々に苦難を強いていることだと言えます。 

エタノールなどの代替燃料はすぐにガソリンの代替エネルギーとして利用できないのでしょうか?

今すぐに取ってかわることは出来ないと思います。天然ガスは代替燃料として有力であると考えられますが、インフラ整備にまだ時間が掛かります。エタノールは有力な代替燃料だとは思いますが、燃料として充分な量を確保するには現時点では農作物の高騰を引き起こします。実用化されるには更なる技術開発が必要です。

これらのことを踏まえた上で、投資家はどのような行動をとるべきでしょうか?

アナリストの間でも様々な議論がなされていますが、実際のところこの先どうなるかを確実に予測できる人はいません。ですから投資家の皆様には「長期的視点で投資戦略を立て、その戦略に沿って投資を行うこと」を提案します。コモディティ価格の短期の変動に動揺しないことが大切です。

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