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引退後の生活資金を蓄えるために投資をしているという方も多いと思います。今回は退職した後で資金を引き出す際のポイントについていくつかお話したいと思います。
まず、ご自身の全ての資産をリストアップすることが必要です。預貯金、運用資産、退職金、企業年金などを正確に把握している人は案外少ないものです。年金やその他の収入が今後の生活費を下回るようであれば、引退資産を取り崩していく必要があります。
引退した人の多くが資産を複数の口座で管理しており、引き出しの管理が煩雑になっています。これを解消する一つの手段として、当面必要となる生活費を一つの口座で管理する方法があります。年に2回から3回ポートフォリオの見直しを行い、向こう半年間で必要となる生活費の予測をたてます。そして、必要な資金をその口座に移し、そこから引き出すようにするのです。
長い老後で生活費が底をついてしまう事を不安に思う方も多いでしょう。老後を30年から35年として、米国バンガードの試算では、資産の引き出し率はインフレ率を考慮して年4%程度が適当と考えられています。もちろん、4%以下に抑えられればさらに安心です。4%以上になる場合には、その支出の必要性を十分に検討しましょう。生活費を引き出しながら資産を長く維持するためには、出来る限り余分な支出を控えるのが賢明です。
ただし、引き出し率4%から5%というのは一つの目安であって、ご自身の資産状況をよく把握しておくことが必要です。もちろん、お金を使ってはいけないということではありません。引退資産は老後に「使うために」蓄えるものです。そして、より豊かな余生を過ごすために、少しでも早い時期から備えておくことをおすすめします。